令和7年勝央町議会第3回定例会が9月5日から9月11日までの7日間の会期で開かれました。
町長の行政報告に続いて、契約案件1件・条例案件6件・令和7年度補正予算8件が上程され、原案のとおり可決されました。また、令和6年度の決算認定に関する10議案が一括上程され、各常任委員会に付託されました。
行政報告(要旨)
勝央町振興計画及び元気なまち総合戦略の策定状況について
6月20日、第1回総合戦略会議を開催。次期総合戦略の方向性や国が掲げる「地方創生2.0」、人口減少や考慮すべき社会課題といった点を共有。重点的に取り組むべき柱について協議を行った。7月3日、公募町民4人を含む14人による町民会議を開催し、世代や立場を超えて幅広い意見を収集した。7月28日には、中高生9人が参加するワークショップを実施。将来の町を担う若い世代からの前向きな提案があり、計画に新たな視点を加える成果となった。町民アンケート調査を活かし、今後の計画の基礎資料として活用する。
今後、町民会議は、第2回を9月に第3回を10月に予定している。総合戦略会議は、第2回を11月に開催し、重要施策の方向性や数値目標について検討を深める。振興計画審議会は、第2回を10月に、第3回を12月に開催し、これまでの議論や町民意見を踏まえ、計画案をより具体化していく。
審議会や会議での協議に加え、町民アンケートやワークショップで得られた町民の声を十分に反映し、来年度以降のまちづくりの指針となる計画をまとめ上げる。
勝間田保育園新築・開園について
移転新築を進めていた勝間田保育園の新園舎は、令和7年7月に完成し8月17日に落成式と内覧会を開催した。内覧会では、園児や保護者をはじめ多くの地域住民にも新園舎をお披露目することができた。現在と変わらず200人の定員で保育室12部屋、プレイルーム2部屋、屋外プールなどを配している。明るい園舎になるよう採光に配慮した設計としたほか、1階中央に「プレイロット」と呼ばれる広い遊び場を設け、特に3歳未満の園児が安心して遊べる空間を確保した。
9月1日に新園舎での保育を開始し、明るい新しい園舎で毎日園児たちが笑顔で過ごしている。
地元住民の皆様には、長期間ご理解ご協力いただいたことへの感謝と、今後の未来を担う子どもたちの健やかな育ちを見守っていただくようお願い申し上げたい。
第3の居場所づくり事業について
旧勝間田保育園園舎は、すべての子どもの幸せを守る「こども未来センター(仮称)」として、B&G財団と内閣府の資金面での支援も受けて補修・改修工事に着手し、令和8年4月に開設する予定。こども未来センターは、学校でも家庭でもない「第3の居場所」としての役割のほか、乳幼児親子の居場所「子育て広場」や乳幼児に関する事業・相談、不登校・ひきこもり・ニートをサポートする「子ども・若者サポートネット事業」も兼ね備え、子育て支援の拠点として機能していく計画としている。
地元住民の皆さまには引き続きご迷惑をおかけするが、ご理解ご協力をお願いしたい。
森の芸術祭への取り組みについて
「森の芸術祭 晴れの国 岡山」は岡山県北部の12市町村を舞台に令和6年秋に58日間にわたり、12の国・地域から42組43人のアーティストを迎え、5市町村(津山・新見・真庭・鏡野・奈義)の21会場にアート作品を展示し、開催された。来場者数は、当初想定の25万人の倍以上となる約52万人となり、アートを通じて県北部の魅力を国内外に広く発信し、盛況のうちに閉幕を迎えた。令和7年3月の実行委員会で令和9年に次回の森の芸術祭開催が決定し、勝央町はアート作品設置希望を出している。8月21日には長谷川祐子アートディレクターが来町され、勝央美術文学館、勝央ふるさとミュージアム、ファーマーズ・マーケットノースヴィレッジを視察された。設置場所はアートディレクターの意向によるため未定だが、森の芸術祭の開催に併せた連携イベント(街道祭など)も開催を検討し、本町の観光振興を図りたい。